クロード・ドビュッシー ベルガマスク組曲 月の光 アナリーゼ(楽音分析)
「月の光」は、クロード・ドビュッシー作曲のピアノ独奏曲 ベルガマスク組曲の一つです。
ベルガマスク組曲はシチリアーノを作曲したことで有名なフォーレの曲を意識して作られています。
曲は、第1曲 「前奏曲」、第2曲 「メヌエット」、第3曲 「月の光」、第4曲 「パスピエ」の4曲で構成されています。
その中でも最も有名なのが、第3曲の「月の光」です。
親しみやすい曲想で知られるこの曲はドビュッシーの作品のなかでも最も有名であり、単独でも演奏されることが多い曲です。
ほとんどピアニッシモで演奏される夜想曲で、静かで優しく、そして少し切ない雰囲気があります。
中間部の優雅な旋律はミクソリディア旋法と呼ばれるルネサンス時代よく使われていた音楽技法が用いられています。
幻想的な月の情景がそのまま目に浮かぶような、見事な写実性を音楽で表現している作品です。