この記事は
・交付目論見書ってなに?
・交付目論見書の見方を知りたい
・交付目論見書で見ておいた方がいいとこってあるの?
という疑問を持っている方に向けて解説しています。
姉さんちょっと気になったことがあるんだけど?
なに?私に分かることなら何でも教えるよ
前に株式がいいものか見るためには有価証券報告書を見るといいって教えてくれたけど、投資信託の場合にも参考にできるものってあるの?
あるわ、投資信託は交付目論見書っていうのがあって、
投資信託を勧めるときは絶対に作らないといけないよう法律でも決まってるの
とっても重要なことが書いてあるから投資信託を買うなら絶対に見て欲しいわ。
へぇ交付目論見書を見ればいいのね。
それってどんなことが書いてあるの?詳しく知りたいわ。
じゃあ、今回は交付目論見書について解説していくわ
交付目論見書とは
交付目論見書とは、購入しようとしている投資信託(ファンド)の重要事項を説明をした書類のことで、購入する前に必ず渡すように法律(金融商品取引法15条2項)によって定められています。
そのため投資信託を購入する際は必ず交付目論見書を見ることになります。
自分が買う商品がどんなものなのか確認できるように、銀行や証券会社など金融の専門家に騙されないようにする目的があります。
非常に重要なことが書いてありますが、見方にもコツがいるので一緒に勉強していきましょう。
交付目論見書を見ていこう!
交付目論見書には主に以下のことが書かれています。
全て見るのは大変ですし、理解するのも難しいので重要な部分だけ見ればOKです。
実際に重要な部分を確認しましょう。
今回はemaxisslim米国株(米国のS&Pに連動する投資信託)の交付目論見書を例に見ていきます。
交付目論見書は以下から見ることができます。
STEP1 手数料
まず確認したいのは手数料です。
株式や債券などの金融商品は優秀な投資先に投資していても、年間平均利回り5%~7%です。
そのため手数料ができるだけ安い投資信託(ファンド)を選のは必須です。
手数料の高いものだと購入時に投資金額の4%、信託報酬として年間2%投資額から手数料を取られるといった、手数料をぼったくるための金融商品もあります。
どんなに優良な投資先に投資するとしても、手数料を抑えなければ投資で利益は得られません。
こちらの商品は手数料が信託報酬で年間0.0968%と非常に安いことが分かります。
「ここで手数料が1%以上取られているのはぼったくり商品で悪いもの!」なのでまずここを見てそういった商品は選ばないようにしましょう。
このように投資信託の手数料は交付目論見書にしっかりと記載してあるのでチェックしましょう。
STEP2 ファンドの目的
次に見るのはファンドの目的と運用方法です。
この投資信託がどのような商品に投資するのか見ることができます。
ファンドの目的や運用方法は最初の方に大きく書かれていることが多いです。
インデックスファンドの場合指数に連動するといった内容が書かれています。
アクティブファンドの場合は以下のように指数に連動するといった表現がされません。
STEP3 資産状況
次に見たいのは、主な資産状況です。
こちらで自分が投資したお金が実際にどのような株式や金融商品に運用されているか見ることができます。
上位10銘柄が記載されていることが多く、上の場合アメリカの有名な10企業にどのくらいの割合で資産が投資されているかが書かれています。
その投資信託が実際にどこに投資しているのか、ここを見て把握しましょう。
ちなみに組み入れ銘柄の全てを見たいときは運用報告書の全体版を見ましょう。
投資信託の紹介ページや窓口では簡易版の運用報告書を渡されます。
「商品名 運用報告書 全体版」と検索すると見ることができます。
STEP4 分配金
分配金についても見ておきましょう。
こちらの場合年に1回決算を行って分配金額を決めることが書かれています。
特に注意してほしいのは以下のような毎月分配型の投資信託です。
このような投資信託の場合
・手間がかかるため手数料が高い
・毎月分配型の多くが元本を取り崩して配当金を出しているものが多い
・投資内容が複雑になり理解しにくくするため
といった特徴があります。
毎月分配を謳っている商品は内容が分かりにくいため、その商品が儲かっていなくても分かりにくくすることができます。
こうした商品は銀行や証券会社が販売することが多く、初心者の投資家から手数料を多くとるための商品であることが多くおすすめできません。
STEP5 運用実績
運用実績も見ておきましょう。
こちらは投資商品の資産が増えているのか減っているのか見ることができます。
上の表のように純資産と基準価格が上がり続けているものは運用がうまくいっているものです。
逆に以下のように純資産と基準価格が下がり続けているものは、運用がうまくいっておらず、購入しない方がいい商品です。
なるほど、交付目論見書ってこういうとこを見ればいいのね
そうね、紹介したところは重要な部分だから特にみて欲しいわ。
まとめ
今回は交付目論見書とはなにか・交付目論見書の見方について解説しました。
投資信託の中には手数料をぼったくる悪質な商品や分かりにくく交付目論見書が作られたものなど悪い商品も多くあります。
今回紹介した箇所をみて自分で良い投資信託を見分けられるようにしましょう。
コメント