この記事では金融庁が注意喚起をおこなうサブリース契約という詐欺について初心者にも分かりやすく説明します。
この記事を読むことによって
について知ることができます。
コールド・コーリングとは
コールド・コーリングとは、証券会社などを装って、電話やメールといった顔の見えない手段によって投資商品の勧誘をする詐欺手法のことです。
名前の由来は、面識のない相手に冷たく(コールド)あしらわれることを承知で電話をかけること(コーリング)から来ています。
「知らない人からいきなり営業の電話が来たら断るに決まっている」と思うかもしれません。
しかし、詐欺業者はあらゆる手段で投資家の信用を得ようとするうえ、詐欺の手法は年々巧妙化しているため、騙される人は後を絶ちません。
本記事の内容を参考に、詐欺にだまされない知識を身につけましょう。
コールド・コーリングによる詐欺の仕組み
ここからは、コールド・コーリングによる詐欺の仕組みについて解説します。
シンプルに流れを説明すると、
と言う流れです。
ここで解説するのは最もオーソドックスな手法です。常にこの流れだけで行うわけではないので注意してください。
詐欺業者はターゲットとなる投資家に向けて、電話やメール、ファックスなど、足がつきにくい方法でアプローチします。
このときに大手証券会社の名前や、公的機関(金融庁など)の認可を受けた組織を名乗り、投資家の信用を得ようとします。
さらに、「今後必ず価値が高くなって儲かる」「元本保証するので損はしない」といった売り文句や、「支払い期限が近い」「早い者勝ち」「もうあなたの分を予約してある」などと判断を急かし商品を進めてきます。
投資家が詐欺業者の話を信用して、勧められた商品を買おうと決めた場合、詐欺業者は商品の代金を指定の口座に振り込むよう指示します。
投資家が指示された代金を詐欺業者の口座に振り込むと、詐欺業者はお金を受け取った時点でその投資家に用はなくなるので、そのまま行方をくらませます。
詐欺業者の電話番号やメールアドレスはすべて連絡がつかなくなります。
ホームページに掲載された住所も偽物で、投資家の手元には商品やその代金どころか、詐欺業者をたどるための情報すらも残らないのがこの詐欺の手法です。
コールド・コーリングはなぜ危険なのか
ここからはコールド・コーリングの危険な点について解説します。
コールド・コーリングの危険な点は
というところです。
詐欺業者の実体をつかむことができない
詐欺業者は取引の最初から最後まで一切顔を見せず、名前や企業所在地などの情報すべてを嘘で固めているからです。
電話番号についても詐欺で使用されるのは他人の名義のものです。電話番号や銀行口座をお金と引き換えに買うような闇バイトがありますが、こういった詐欺の電話番号や振り込み先として使用されています。
そのため、投資家が代金を振り込んでから詐欺に気づいたとしても、対処ができない状態になっています。
手口が年々巧妙化・複雑化している
コールド・コーリングに限らない話ですが、投資家を信じ込ませるための手口は複雑になっています。手法の例としては、
- 何度かは普通に取引をして信用させた後、高額な取引をした後に連絡を断つ
- 複数の証券会社を演じることにより、需要の高い銘柄と錯覚させて買わせる
といった方法があります。
基本的に詐欺業者にお金が渡れば、被害額が全額は戻らないことが多いです。だまし取ったお金は使われてしまったり、隠されてしまったりするためです。
しかし、業者が口座からお金を引き出す前に詐欺に気づくことができれば、「振り込め詐欺救済法」によってお金を取り戻せる可能性があります。
振り込んでから詐欺に気づいた場合には、すぐに警察に通報し、振込先の金融機関に連絡すれば取り戻せる可能性はあることは覚えておきましょう。
政府広報オンラインによる「振り込め詐欺救済法」の紹介:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201108/2.html
詐欺に引っかからないために注意すること
次に、コールド・コーリングによる詐欺に引っかからないために気をつけるべきポイントについて解説します。
コールド・コーリングによる詐欺に引っかからないためには、
に注意することです。
投資を行う際にネット証券を利用するのを徹底するのについては全ての投資に通じます。
ネット証券は最も手数料が安く、詐欺の被害にも会わずたとえ証券会社が倒産しても預けたお金は保証されます。当ブログでは初心者なら楽天証券やSBI証券といったネット証券を勧めているので投資をされたい方はここで投資しましょう。
また有名な企業や公的機関の名前を使って信用させるという手は詐欺以外でもセールスでは有名な方法です。大手企業でも詐欺に近い商売を行って利益を得ていることは珍しくありません。
電話での投資勧誘については話を聞く必要はありません。詐欺でなくても、普通では売れない商品だから電話を使って勧誘しています。進められるのは何百人・何千人と電話をして売るようなゴミ商品なので相手にしないようにしましょう。
参考記事
まとめ
ここまで、金融庁が注意喚起する「サブリース契約」と「コールド・コーリング」について解説してきました。
詐欺は手をかえ品をかえ行われますが、どんなパターンで詐欺が行われるのか知っておけば、新しい詐欺でも「これはあやしい・・・」と鼻が利くようになります。
今後も詐欺についての知識を発信していくので参考にして下さい。
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