姉さんにお金の事いろいろ教わって資産運用し始めたけど、勉強すればするほど、お金を貯めるのって時間がかかることが分かるわ。
そうね、これからも勉強しながら、一緒に頑張っていきましょ
宝くじで当たっている人とか見ると羨ましく感じるわ。
コツコツ資産運用したり、バイトでお金を稼いでいるのが馬鹿らしくなってくるの。
分かるわ、でも宝くじで当たったり、短期間に大金が手に入ったりしたからって必ずしも豊かになるとは限らないわ。
そうなの?
宝くじで1億とか当たれば、死ぬまで安泰な気がするけど?
じゃあ今回は短期間お金を手に入れた人たちの不幸な結末を見てみましょ。
いろいろな事例を見ながらこんな結末にならないようにはどうすれば良かったのか一緒に考えて欲しいわ。
はじめに
今回は急に大金を得た人に襲い掛かった悲劇の事例を見ていきます。
大金が入ると自分だけでなく周りも変わってしまうことがあります。
それそれの事例を見て、自分がもし同じ立場になった時どうすれば防げるか考えてみましょう。
事例
30代男性Aさんの場合
Aさんは宝くじで1億円当選した。
周りの人たちに伝えると、良くないと思っていましたが、お酒の席で家族になら話してもいいだろうと宝くじで当選したことを伝えた。
それから、Aさんは兄弟からお金を貸して欲しいと頼まれるようになる。
貸すお金も100万円、200万円、400万円とお金の額がエスカレートして高くなっていく。
貸した額が1000万円を超えた時、お金を貸すのをやめたいというと、「たくさん持っているのにどうして貸してくれないんだ」と咎められる。
また、「お金のような不浄なものは捨てるのが一番」と新興宗教に勧誘される。
「親が病気だから、お金を工面してほしい」と友人に土下座される。
家の車はいつも傷つけられるといった嫌がらせにも会う。
しつこい勧誘や嫌がらせに耐え切れず持ち家を売却し、引っ越したが、その時は当選した1億円は1000万円になっており、家も安く買いたたかれ、以前より貧乏になってしまった。
20歳男性Bさんの場合
Bさんは、もともと貧乏でなけなしのお金で宝くじを買った。後日それが当選し100万ドルを手に入れた。
周りからはおべっかを使われるようになるが、その対価として食事やお酒を奢らされるようになる。
ある日、友人の一人から麻薬を勧められる、Bさんは麻薬に対しての知識が不十分であったため、どっぷりとはまってしまい抜け出せなくなる。
宝くじで当てたお金を使い果たしてしまったが、麻薬への依存で窃盗を繰り返し逮捕されてしまう。
刑務所での生活に耐え切れず脱走しようとしたが警備員に銃で撃たれ左腕が壊死してしまう。
刑務所抜け出すことは出来たが、その後は乞食をして暮らしている。
60代の女性Cさん
Cさんは40年以上会社で働き、去年退職をして、今までの貯金と退職金合わせて5000万円を持っていた。
老後に年金だけでは不安だからと銀行から勧められた投資信託を購入した。
投資信託は毎月分配型のもので、毎月配当がもらえる部分に惹かれ購入した。
しかし、実際には手数料が多く取られ、出資した元本の一部が配当金として配られる特別配当だった。
Cさんはそれでも「銀行員はまじめで嘘をつく人ではない」と信じ、銀行員から「他の金融商品に乗り換えたほうがいい」と勧められ、何度も他の金融商品を買い、数年間で貯金額の5000万円は3000万円まで減ってしまった。
50代男性Dさん
Dさんは元々体に障害があり、働いたことがなく障害年金と80歳の母親の年金で生活をしていた。
母親の元夫が亡くなったことによりDさんには1億円という大金が一気に手に入った。
Dさんはまず自分の家のリフォームをした。
家が広かったことや細部にまでこだわったこと、相場観がなくリフォーム業者にぼったくられたことなどにより、6000万円以上を使った。
また、旅行や趣味でカメラをいくつも購入するなど散財を繰り返し、3年で1億円はなくなってしまった。
Dさんの母親に貯金が底をつき、結局家を売却し、賃貸物件に移転することになった。
当面は家の売却費で生活予定だが、散財癖が治らず貯金が底を尽きるのも時間の問題になっている。
まとめ
どれも悲惨な物ばっかりね、せっかく大金を手にしたのに、もったいないわ。
そうね、周りの人たちも変わってしまったって部分もあるけれど。
大金を管理できなかった本人自身の知識不足も大きな原因だと思うわ。
こういう事例にならないようにするには、普段から勉強をしておいて、大金を得た時に正しく使うことが大切なのね。
そうね、周りからお金を無心されるだけじゃなく、銀行や証券会社などの金融機関からもカモにされるから、どんな罠が潜んでいるのか、どうやって管理すればいいのか知っておくのは重要なことだわ。
コツコツお金を貯めている間に投資の方法や詐欺にあわないように知識を蓄えておいて欲しいの。
分かったわ、今後もそういう知識を教えて頂戴。
もちろん
今回は短期間で大金を得た人に襲った悲劇について見ていきました。
こうした事例にならないために、金融についての知識を持っておく必要があります。
このブログでは金融知識を初心者に向けて解説しています。
他の記事では、資産の運用方法や詐欺の見分け方などを解説していますので良ければ参考にしてください。
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