この記事では
・賃貸物件で必要な知識
・賃貸物件でぼったくられない方法
・交渉テクニック
・見積書の見方
について解説しています。
姉さん、私大学を卒業したら家を借りたいと思ってるんだけど。
そうなの?過夜が家にいなくなっちゃうなんて寂しいわ。
姉さんにはちゃんと会いに来るわ。
それで、賃貸って借りるときにお金が結構かかるって聞いたんだけど。
そうね、賃貸物件はぼったくられることが多いから気を付けたほうがいいわ。
しっかりと交渉することで10万円以上安くなる場合もあるわ。
そんなに変わるの?
注意した方がいいこととかってあるのかしら。
そうね、じゃあ今回は賃貸物件でぼったくられない方法について解説するわ。
賃貸物件で必要な知識
賃貸物件でぼったくられないためには、まず賃貸契約の見積もりの時によく出てくる用語について勉強しましょう。後述しますが、ここで出てくるものについて値下げ交渉ができるものや、費用を0にすることのできるものもあります。各費用がどのようなものなのか理解しておきましょう。
敷金
敷金は、入居時にオーナーに預け入れて、退去時に返還される預け入れ金の事です。家賃の滞納や故意過失の補修費として差し引くためのものなので基本的には返してもらえます。
家賃の2ヶ月分までが相場内です。
礼金
礼金は、入居時にオーナーに支払いますが、そのまま返還されない費用です。家賃の0~3ヶ月分くらいが相場です。
賃料・共益費
共益費は、家賃とは別に共同で使用したり、利用する設備や施設の運営および維持するために要する費用です。
入居月の日割り分と、その翌月分を初期費用として請求される場合があります。
仲介手数料
物件を紹介した不動産会社の手数料です。
不動産会社ごとに金額が決まっていて、「家賃の0.5ヶ月~1ヶ月分+消費税」が相場です。
消火器費用
消火器の設置のための費用です。
ハウスクリーニング費用
入居時に部屋を綺麗にするための費用です。
火災保険料
名前の通り、火災が発生した場合以外にも、地震や台風などで住宅に損害が発生した場合の保険です。
賃貸保証会社加入料
こちらは家賃滞納があった際に、オーナーに対して家賃の保証をしてくれる会社に払う費用です。
鍵交換代
こちらは入居時の鍵交換を行う費用です。
除菌消臭・害虫駆除代
こちらは部屋の消臭、害虫駆除などを行うという名目ですが、実際のところ良くて消臭スプレーを使用する。何もしてないところも多々あります。
24時間サポート・駆けつけサービスなど
24時間電話対応をしてくれて、鍵のトラブルや水回りのトラブルなどに対応してくれるサービスです。
事務手数料・書類作成費用
通常は仲介手数料に含まれているべき費用ですので、仲介手数料の他に「事務手数料」や「書類作成代」などの項目があれば、悪質な業者です。仲介業者が儲けるための費用です。
相見積の取り方
賃貸契約を結ぶ際には相場を知っておく必要があります。
賃貸契約を結ぶ物件の約9割は、複数の業者が同じ物件の仲介を行っている場合が多いため、相見積もりを取っておくことで相場がどのくらいか知ることができます。
1つの仲介業者しか扱っていない物件は交渉の材料も集めにくいため、安く契約を結びたいのであれば相見積が取れるものを選びましょう。
例えば上のサイトで調べる場合したのように欲しい物件を見つけます。
その後、カーソルを下にスクロールしていくと、「この物件を取り扱う他の店舗が〇店あります」と記載があります。
こちらの店舗からも見積を取ることで大体の相場を把握することができます。
賃貸物件でぼったくられない方法・交渉テクニック
賃貸物件を安く契約するためには見積をしっかりと読んで、外せるものは外す、安くできる部分は交渉することが大切です。
まず賃貸物件などの交渉を行う相手は家主とあなたとをつなぐ仲介業者です。
仲介手数料以外の費用については家主が了承すれば、この費用を安くしてもらうことができます。
物件を紹介してくれる営業担当に交渉してもらうよう頼みましょう。
営業担当によっては「交渉できません」と断られる場合がありますが、そういった相手の場合、担当を変えてもらうか、別の業者を探しましょう。
先ほど紹介した各費用について、交渉方法を記載していきます。
敷金
こちらについては、普通に使用していれば退去時に返してもらえます。ただし、退去時に部屋の原状回復などで不当に請求する場合があるので注意しましょう。
賃貸物件退去時にぼったくられないようにするための方法も記事を作りますので、お待ちください。
礼金
礼金は、初期費用の中でも交渉することで安くなる可能性があります。物件を決定するまでに、営業の人に交渉するよう頼みましょう。数万円の値引きは当たり前ですし、半額以上の割引してもらえることもあります。
また礼金については仲介業者が盛って請求している場合があります。このような場合については相見積を取りましょう。
賃料・共益費
こちらについても交渉することができます。営業の人に交渉してもらうよう頼みましょう。
交渉の仕方としては「1か月分のフリーレント(家賃無料)にしてもらうか、毎月3000円賃料を値引いてもらえれば申し込む。」といったように交渉に応じてくれば申し込むという交渉の仕方をしましょう。
仲介手数料
こちらについては、宅建業法46条で入居者からは0.5か月分までしか手数料を取っていけないと明記されています。
もしもこれ以上の額を請求された場合、「専門家に相談します」「証拠にしたいので録音します」と強気に交渉しましょう。
消火器費用
そもそも消火器の設置費用は家主が負担する物ですので、必要ないことを伝え項目を消してもらいましょう。
ハウスクリーニング費用
内覧をしてみて部屋が綺麗であればいらないと伝え、項目を消してもらいましょう。基本的に新しい入居者のためにクリーニングを行っているので、必要ありません。
火災保険料
火災保険は仲介業者高い保険への加入を請求してくる場合があります。こちらについては自分で火災保険に入るので必要ないということを伝えましょう。
賃貸保証会社加入料
こちらについては仲介業者が上乗せして請求している場合があります。
保証会社のパンフレットをもらい請求額がパンフレットの加入料と同じであることを確認しましょう。
鍵交換代
鍵の交換は1万円~1万5000円で交換することができます。もしも、この額よりも多く取られているのであれば、前の物と同じ物でいいと伝え項目を外してもらいましょう。
不安であれば、鍵屋を呼んで変えてもらうほうが安上がりで済みます。
除菌消臭・害虫駆除代
こちらについても必要ないので項目を外すよう頼みましょう。
24時間サポート・駆けつけサービスなど
こちらについても必要ないので項目を外すよう頼みましょう。火災保険で対応することができます。
事務手数料・書類作成費用
仲介業者が取れるのは仲介手数料のみです。項目を消してもらえるように交渉しましょう。
必要そうに見えて、必要ないものばっかり請求してきているのね
そうね、今紹介したのは、事前に知っておかない騙されるものばっかりだし、知識がないと交渉できないからしっかり押いてね
わかったわ
つぎは実際の見積書がどうなっているのか見ていくわ
それでは次は見積書の見方を見ていきましょう。
実践編:見積書の見方
実際の見積書は以下のようになっています。
例えばこのような見積書の場合まず室内消毒についてはいらないこと、ファイテック(消火器)については消防法で家主が設置しなければならないので、こちらについても必要ないということを伝えましょう。
仲介手数料についても宅建業法で0.5か月までしか取ってはいけないことになっているので、0.5か月分に減らしてもらうよう伝えましょう。
また家財保険料が別途必要ですとも記載されていますが、家財の保険については火災保険で対応することができます。
こちらについても事前に自分で火災保険に入る旨を伝えておきましょう。
まとめ
賃貸契約を結ぶ前にまず複数社から見積もりを取り相場を知っておきましょう。
交渉の方法については前述のとおり必要ないものは省いてもらうとともに、もしも担当が取り合ってくれない場合は別の業者に変えるなど他を当たりましょう。
また、敷金や礼金などは家主との交渉次第では安くしてもらうことができます。交渉の際には「ここまで安くしてもらえれば契約する」といったように交渉に応じてくれた場合は決めることを伝えましょう。
なるほど、姉さんのおかげで安心して交渉できそうだわ。
参考になってよかったわ。
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