今回は年金について解説するわ。
年金?
あー、あの私が退職する頃にはもらえなくなるやつね。
仕事すると、税金みたいに勝手に取られるのよね。嫌になってくるわ。
まぁまぁ、でも年金って実際にどのくらいもらえるか知ってる?
知らないわね。払わないといけないことは知ってるけど。
どうやって計算しているのかしら。
じゃあ今日はどうやって計算しているのか見ていきましょう
はじめに
今回は年金の支払額と受給額について解説します。
年金は大きく国民年金と厚生年金の二つに分かれます。
それぞれについて見ていきましょう。
国民年金
国民年金は全ての人が加入している制度です。
国民年金は毎年支払額が支払額が決定されます。
また国民年金は収入に関わらず、金額が決まり、受給額も支払った年数によって決まります。
令和3年4月~令和4年3月までは月額16,610円です。
令和3年度の国民年金受給額は40年間満額で収めた場合、年額78万900円もらうことができます。
年金受給額の計算式は以下のようになります。
令和3年度
国民年金支払額 | 国民年金受給額 | |
月額 16,610 | 月額約65,000円 | |
年額78万900円 | ||
満額収めた場合 令和3年度で計算 |
合計7,972,800円 |
国民年金を満額収めた場合、令和3年度の支払額で40年間収めたとして計算すると合計約800万支払ったことになります。
この結果から、退職後国民年金を11年以上受け取ると、元が取れることが分かります。
へぇ、11年くらいなら生きてそうね、意外とたくさんもらえるのね。
そうね、今の国民年金は日本の平均寿命から見ると大半の人が元が取れるようにできているわ。
次は厚生年金について見ていきましょ。
厚生年金
厚生年金は会社員や公務員など、会社に勤めている全ての人は支払いの義務があります。
厚生年金の支払額は複雑です。
まず、社会保険料として全ての会社員や公務員が会社と個人の折半で支払っています。
保険料は標準報酬月額×18.3%、標準賞与額×18.3%で計算されこれを会社と個人で折半します。
標準報酬月額は4月、5月、6月の給与の平均から計算されます。
この時の給与は税金や社会保険料の控除前の残業代や各種手当を含んだ額で計算しています。
つまり4月、5月、6月は残業しないと節税になるのねw
また、標準賞与額は賞与総額から千円未満を切り捨てた額が標準賞与額となり、賞与が与えられる月ごとに計算されます。
ざっくりと計算すると厚生年金は年収に対して9.15%かかっていることが分かります。
ここまでがザックリとした説明だけど、詳しく話すと複雑になって分からなくなるから割愛するわ
ややこしく作ってあるわね
ここまでがザックリとした説明だけど、詳しく話すと複雑になって分からなくなるから割愛するわ。
こっちもどれくらい生きれば元が取れるのか見ていきましょ。
厚生年金はいくらもらえる?
厚生年金がいくらもらえるかについて、以下の計算式で表すことができます。
B:平均標準報酬月額×0.007125×平成15年3月までの加入月数
A+B=老齢厚生年金の受給額(報酬比例部分)
※標準報酬額:平成15年4月以後の被保険者期間の各月の標準報酬月額と標準賞与額の総額を、平成15年4月以後の被保険者期間の月数で除して得た額
※標準報酬月額:平成15年3月までの被保険者期間の各月の標準報酬月額の総額を、平成15年3月までの被保険者期間の月数で除して得た額
この式を見ると平成年15年までで働いて年金を収めた額の割合が高いことが分かります。
この計算からも早く受給した人が多く年金をもらえることが分かります。
厚生年金はいつ収めたかによっても結果が変わってきますが、平成16年以降から働き始めて厚生年金を収めた場合ざっくりと計算すると以下の表の額がもらえます。
10年間 | 15年間 | 20年間 | 25年間 | 30年間 | 35年間 | 40年間 | |
300万円 | 16万円 | 25万円 | 33万円 | 41万円 | 49万円 | 58万円 | 66万円 |
500万円 | 27万円 | 41万円 | 55万円 | 69万円 | 82万円 | 96万円 | 110万円 |
700万円 | 38万円 | 58万円 | 77万円 | 96万円 | 115万円 | 134万円 | 153万円 |
1000万円 | 55万円 | 82万円 | 110万円 | 137万円 | 164万円 | 192万円 | 219万円 |
厚生年金はどのくらいで元が取れるのか
どれくらいで元が取れるのかについてですが、平成15年以降で厚生年金を収めた人を例に計算してみると、17年から18年以上受け取ることで支払った以上の額を受け取ることができます。
日本人の平均寿命は現在平均84歳なので65歳で退職すると、ぎりぎり元が取れる計算になります。
但し会社が払っている分を含めると、厚生年金を収めている額は受給した額を大きく上回っていることが分かります。
なんか、国民年金に比べると、厚生年金はあまりもらえないのね。
そうね、たくさん受け取るためにも長生きしないといけないわね
まとめ
今回は国民年金と厚生年金の支払額と受給額について確認しました。
国民年金は支払額に対し多く貰える傾向があり、厚生年金は支払額と受給額は平均寿命から考えるとトントンといったところです。
年金を自分がどれだけ支払っており、どれだけ受給できるか知っておくことで将来のことも考慮して選択ができるようになります。
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