この記事は
・株式と債券って何が違うの?
・株式と債券は知ってるけどそれぞれの特徴について知りたい
・結局株式と債券どっちがいいの?
という疑問を持っている方に向けて解説しています。
今回は株式と債券について説明するわ。
株式のほうは分かるけど債券?国債とかの事かしら?
そうね、それも債券の一つだわ。株式と同じように債権を買うことで、買った金額に利息がついて帰ってくるわ。
ふーん、あんまり知らないんだけど、株と同じようなものじゃないの?
似てる部分もあるんだけど、違いを知っておくと、自分に合った投資ができるようになるわ。
株式と債券の違い
株式と債券はそれぞれ特徴がありますが、まずは株式と債券とは何かざっくりと説明します。
株式ってなに?
株式会社が資金を集めるために発行する証明書のことです。
株式を持っていることで、定期的に配当や株主優待をもらうことができます。
株式は売るまでずっと持ち続けることができます。
債券ってなに?
債券は国や会社がお金を借りるときに、発行する証明書です。
こちらも利子という形で定期的にお金をもらうことができます。ただし、株式と違い、満期になると借りたお金を全額返済してもらえます。
株式と債券の特徴
大まかに概要を説明しましたが、それぞれの特徴を比較してみましょう。
特徴1 株式は変動が大きく債権は変動が小さい
株式と債券の一番の特徴は
・株式は変動が大きいため、好景気には利益が大きく、不景気には損失が大きくなること
・債権は変動が小さため、好景気には利益が小さく、不景気には損失が小さくなること
です。
アメリカの優良企業500社に投資しているS&P500の株価チャートを見ると、リーマンショックなどの不景気には50%暴落しています。
それに対して、アメリカの優良な債券ファンドのAGGはリーマンショック時にも10%程度しか株価が下がっていません。
なるほど、株式は利益も大きくなるけど、損失も大きくて、債券は利益は小さくなるけど、損失も小さいってことね。
そうね、飲み込みが速いわね、さすが私の妹だわ
特徴2 株式は満期がないが、債券は満期がある
株式は満期がないため、いつまでも持ち続ける事ができ、その間は配当をもらい続けることができます。
債券は満期があるので、その間までしか利子をもらうことができませんが、満期になると投資元本が返ってきます。
特徴3 株式のリスクは不景気、債券のリスクは倒産
株式にとってのリスクは不景気です。不景気や会社の不祥事などによって、株価が下がると投資元本よりも低い額になってしまいます。
債券のリスクは倒産です。お金を借りている会社が倒産してしまうと、元本が返ってこなくなります。
逆に言えば倒産しなければ、投資元本とその利子が返ってくるということになります。
なるほど、債券は倒産さえしなければ儲かるということね
基本的にはそうだわ、但し海外債券を買うときは為替のリスクもあるからきをつけてね。
結局どっちがいいの?
株式と債券どっちがいいの?という質問に対しては、自分の性格に合わせて買うのがおすすめです。
リスクが大きくても利益がたくさん欲しい人は株式
「損失が大きくなっていくのを見るのが嫌だ」という人は債券に投資するのがおすすめだわ。
ただし、長期的に見ると、株式を買う方が圧倒的に利益が大きくなります。
アメリカの金融研究家:ジェレミー・シーゲルの研究では。1802年から2019年までの間で米国株式は年平均6.7%上昇しており、それに対し、米国の長期国債は年平均1.6%となっています。
株式は短期的には大きく下がることもありますが、長期で見ると、一番大きく上がっている金融商品です。
まとめ
株式と債券はそれぞれ、保有することで配当、利子という形でお金が入ります。
大きな特徴は株式は価格の変動が大きく、債券は価格の変動が小さいことです。
そのため、リーマンショックなどの大きな不景気でも損失を少なくしたいという部分にウェイトを置くのであれば債券、利益をとにかく大きくしたいという方は株式をおすすめします。
また長期的に見ると株式は債券よりも大きく利益をだしているため、保有し続けるのであれば株式がおすすめです。
なるほど、株式と債券の違いについてよくわかったわ。
私はとにかく利益を大きくしたいから株式を買えばいいのね。
そうね、ただ今回の研究結果は米国株式と米国債券のデータで考えているわ。
日本株でも必ず同じ結果になるわけではないから気を付けて
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