エチュード

音楽解説

F.F.ショパン エチュード 作品10-1 ハ長調 アナリーゼ(楽音分析)

この曲は1830年11月に作曲されました。 幅広い音域でのアルペジオ(分散和音)の習得を目的としており、難易度が非常に高い作品です。 ショパンのエチュード(練習曲)は、「1番から順番に弾いてはいけない」と言われています。 それは、この曲の難易度が非常に高いのが理由です。 この作品では、ピアノの4オクターブを越える音域を、端から端へと右手の分散和音が駆け抜けます。 演奏の際には、右手の拡張と伸縮が課題となるのと同時に、右手上腕の柔軟性が求められます。 加えて、低音域から高音域、またその逆へと進行する分散和音を無理なく演奏できるようになるためには、 上半身の安定を意識する必要がある作品です。 練習曲とは思えない難易度ですが、曲も練習曲とは思えないほどの美しいメロディを奏でることで有名な作品です。
音楽解説

F.F.ショパン エチュード 作品25-11 木枯らし アナリーゼ(楽音分析)

この冒頭の4小節は作曲当初には存在しなかったが、後に友人の提案によって追加されています。 ショパンのエチュード(練習曲)集の一つです。 右手が旋律音の間を急速に上下するパッセージワークのための練習曲です。 右手は一部を除いてひたすらパッセージワークを奏で、左手が序奏の旋律を担当します。 右手が幅広い音域を行ったり来たりするため、腕だけでなく、上半身全体のスムーズな体重移動が要求される高難易度の作品です。 練習曲として、速くて細かいパッセージで右手が鍛えられるようになっていますが、 その動きがあたかも厳しい冬の木枯らしに乱舞する、落ち葉のようすを描写していることから、 この題名は広く知れ渡っています。
音楽解説

F.F.ショパン エチュード 作品10-3 別れの曲 アナリーゼ(楽音分析)

この曲は、ショパンのエチュード(練習曲)集の一つで、日本では「別れの曲」の名で親しまれています。 これは、1934年にショパンの生涯を描いたドイツ映画「別れの曲」でこの曲が使われていたためです。 映画のタイトルがそのまま曲名として定着しました。 冒頭の旋律は特に有名で、誰もが一度は聴いたことがあると思います。 「別れの曲」が作曲されたのは1832年でショパンが22歳の時だと言われています。 この頃のショパンは故郷ポーランドを離れ、パリへと拠点を移しています。 「パリでの成功を夢見る心情」と「故郷を懐かしむ心情」の中で作られた作品です。 ショパンの練習曲はただのテクニックの習得の曲ではなく、美しく芸術的な作品と言われています。 この曲はその中でも突出して美しい作品で、ショパン自身も「これ以上美しい旋律を作ったことはない」と語っているほどの作品です。
音楽解説

F.F.ショパン 黒鍵のエチュード アナリーゼ(楽音分析)

このコーナーはクラッシック音楽ができた背景や作者について解説します。 この記事を読むと以下の役に立ちます。 ・クラシックについて豆知識を覚えられる ・周りからクラシックについて知っているんだなと思ってもらえる ・音楽を知っているだけでなく、...