F.F.ショパン 黒鍵のエチュード アナリーゼ(楽音分析)

音楽解説

このコーナーはクラッシック音楽ができた背景や作者について解説します。

この記事を読むと以下の役に立ちます。

・クラシックについて豆知識を覚えられる

・周りからクラシックについて知っているんだなと思ってもらえる

・音楽を知っているだけでなく、作品の背景や作者の小話も話すことができ、ほんの少し人生が豊かになる

こういった音楽作品について学ぶことをアナリーゼと呼びます。

 

この記事では作品:黒鍵のエチュードについて解説します。

 

作品の解説

 

フレデリック・フランソワ・ショパン 作品10の第5番 変ト長調 黒鍵

 
この曲はショパンのエチュード集の一つです。
 

エチュードとは練習曲という意味があります。
 

しかし、ショパンの練習曲は、「ピアノ教室の練習用の曲」とは一線を画しており、技術的に優れていることはもちろん、高い音楽性も求められる芸術作品です。

 

ショパンの練習曲集は「ピアノという楽器はこんなスゴイことができるんだ!」と音楽の世界に知らしめた金字塔です。

 

そのため、練習曲という名ではありますが、多くの演奏家によってコンサート等で演奏され続けています。
 

この曲は『黒鍵のエチュード』とも呼ばれています。
 

『黒鍵のエチュード』という名前は右手で引く鍵盤がほぼ黒鍵だけで演奏されているため、このように呼ばれています。
 

ショパン自身もこれを意識して作曲したと言われています。
 

ショパンのエチュードは『黒鍵のエチュード』の他にも、『別れの曲』『革命のエチュード』『幻想即興曲』などの名曲があります。

 

 

難易度

未夜
未夜

ショパンのエチュードシリーズはどれも難易度が高いです。
音楽はとても良いものばかりなので、頑張りましょう。

 

楽譜

 

解説付きクラシック動画

動画にもしているのでこちらでもどうぞ

 

音声あり

 

音声なし

 

こんな音楽をピアノで弾きたいあなたへ

ピアノを弾きたいのであれば良い指導者のもとで練習あるのみです。

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F.F.ショパン エオリアンハープ アナリーゼ(楽音分析)
この曲はショパンのエチュード集の一つで、分散和音に乗って浮かび上がってくるメロディーが印象的な楽曲です。 「羊飼いの少年」『牧童の笛」とも呼ばれていますが、有名なのは「エオリアン・ハープ」という愛称です。 エオリアンハープという愛称は、この曲に感動した作曲家のシューマンが名付けたと言われています。 風をうけてひとりでに鳴る、ギリシャ神話に登場する不思議な竪琴です。 楽曲全体を通じて奏でられる分散和音の音色が、自然に吹く風によって音を出す弦楽器の一種であるエオリアン・ハープを連想させることから名づけられています。 両手で分散和音を弾きながら、その上にメロディーが生まれていくのですが、このエチュードは分散和音のための練習曲という奏法のテクニックを習得するためだけではなく、崇高な音楽性も要求される高度な曲です。 ショパンがパリでピアノ教師として弟子にこの曲を教えた際、「牧童が、近づいてくる暴風雨を避けて洞窟に避難している。遠くで風や雨が吹きずさんでいるが、牧童は静かに笛を取って美しい旋律を吹いている。そういうところを思い浮かべて引いて見なさい。」と教えたそうです。 練習曲には収まらない情緒や芸術性を備えていることで、練習曲集はレッスン用のみでなく、演目にも用いられたと言われています。

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