クロード・ドビュッシー 喜びの島 アナリーゼ(楽音分析)
序盤の長いトリルから始まり、多彩な装飾音やリズムの変化が盛り込まれている作品です。
ドラマ : のだめカンタービレのコンクールの課題曲としても出てきます。
ドラマの中でもこの曲は「恋しちゃってルンルン♪」な曲と紹介されています。
この曲は、画家:ジャン・アントワーヌ・ヴァトーの作品「シテール島への巡礼」の影響を受けています。
シテール島はエーゲ海、クレタ島の北西にある島で、神話では愛の女神ヴィーナスの島とされています。
作曲時、ドビュッシーが妻という存在がありながらも、他の女性と南の島へ旅行へ行き、その時に作曲されたのが「喜びの島」です。
結果的にドビュッシーは当時の奥さんとは離婚し、島へ行った女性と再婚しています。
「恋しちゃってルンルン♪」と表現するのもこうした理由からだと考えられています。
装飾音やリズムの変化といった技巧を駆使して、きらめくように豊かな色彩の細やかな音を連ね、幻想的な愛の歓びを描き出している作品です。