初心者向け解説:ネット証券の歴史とメリット

金融解説

今回はネット証券歴史とメリットについてまとめました。

  

ネット証券とは

インターネットで株や債券といった証券が注文できる会社のことです。

インターネットで注文ができることで

・手数料が安くなる

・店舗に行って購入しなくてよい

・投資を下がるハードルが下がるといったメリットがあります。

 

しかしネット証券最近になってできたばかりで、以前は店舗購入が一般的でした。

 

ネット証券の歴史

日本で初めての証券会社ができたのは1869年です。

当時の証券取引は証券会社とコネがある人しか売買できませんでした。また株式の発行もごく限られた大企業だけでした。

 

やがて仲介者が登場し、東京と大阪に「株式取引所」ができました。

 

1920年代に野村證券、大和証券、日興証券、山一證券が誕生しました。これらの証券会社は「四大証券会社」と呼ばれ証券取引が世間でも知られるようになりました。

 

しかし、証券の取引をするためには証券会社の店舗で購入する必要がありました。店舗での購入には人件費がかかるため、手数料が大きくなります。

こちらは野村證券の店舗型での取引額です。

 

現在の楽天証券やSBI証券は1日100万円以下の取引手数料は無料と比較すると店舗型の方が高いことが分かります。

まだまだ株取引は気軽にできるものではありませんでした。

 

しかし1990年代になるとインターネットが徐々に普及していきました。

そして1996年には大和証券で1998年には松井証券でインターネットを使って証券の購入ができるようになりました。

へぇ、でも当時はネットまだマイナーだったのによくインターネットで買えるようになんてしようと思ったわね。

 

そうね

まだまだネットでの販売は一般出来ではなかっただけど証券会社の手数料の仕組みが変わったことにより一変しました。

いままでは、どの証券会社でも株式売買委託手数料は固定でしたが、1999年には規制緩和により各証券会社ごとに自由に決められるようになりました。

 

これにより、自分の証券会社を使ってもらえるよう手数料を下げる競争が始まりました。

株式や債券などどの証券会社を使っても買える証券が同じなら差別化は手数料で行うしかなかったんですね。

 

こうして価格競争は激化するととも人件費が少なくなるインターネットが注目されました。

いままで1人の顧客の証券売買対して1人の職員が必要だった店舗型の取引に比べネット証券を使って個人が取引を行えば手間がかからなくなる分手数料を下げることができます。

 

なるほど、手数料競争で勝ち残るために人件費を押さえられるネット証券が発達したのね。

 

そうね

こうしてネット証券は発達しました。

現在では楽天証券やSBI証券などをはじめ20種類以上のネット証券があります。
手数料も取引額によっては0円になることも珍しくありません。

 

また確定申告が必要な場合でも必要な書類をネットで手に入れられることや、スマートフォンからいつでもネット注文できるようなアプリが発達し、ネット証券はさらに便利なものとなっています。

 

ネット証券のメリット

ネット証券のメリットは以下の通りです。

・手数料が安い
・スマートフォンなどのアプリも充実しており、スマホでいつでも売買ができる
・店舗型と違いいらない投資商品を進められない
・確定申告の書類がネットでダウンロードできる

 

手数料が安い

ネット証券では店舗型と比べ格段に手数料が安いです。

手数料は現在一番安いのは楽天証券とSBI証券で、1日100万円までなら無料で取引できます。

 

スマートフォンなどのアプリも充実しており、スマホでいつでも売買ができる

またネット証券は口座を開設していれば、パソコンやスマートフォンから購入することができます。

楽天であればispeedなどの多くの証券会社は独自のアプリも作っており、アプリを使って注文や相場、経済情報の確認ができます。

 

店舗型と違いいらない投資商品を進められない

店舗型だと直接証券会社の職員が対応するため、いらない投資信託を勧められる可能性があります。

銀行や証券会社では手数料が高かったり、利回りが低くメリットが少ない商品を毎月どのくらい売らないといけないといったノルマがあります。

そのため顧客にとっていらない商品も勧められ煩わしく感じることがあります。

ネット証券であれば店舗型と違いこうした商品は勧められません。但し、商品の紹介のメールは届くことがあるので迷惑メールに登録すなど注意が必要です。

 

確定申告の書類がネットでダウンロードできる

株式や収入によって課税方法を変えることで節税対策ができます。そのためには確定申告をする必要があり、書類が必要になります。これらの書類はネット証券の会員ページのメールボックスに送られてきます。 

こうした書類をデータでダウンロードできればe-taxを使って自宅で確定申告ができます。

課税方法による節税については以下で解説しているので参考にしてください。

 

おすすめのネット証券

次はおすすめのネット証券について解説します。ネット証券でおすすめなのはとにかく手数料が安くなる証券会社です。

 

現状手数料が一番安いネット証券は楽天証券とSBI証券です。1日の取引額が100万円以下なら手数料が無料になります。

株式のほとんどは100万円以下で買えるものが多いです。

 

私のブログでは高配当投資など株式を長期的に保有する投資をお勧めしています。手数料が無料で取引できればその分利益が多くなります。

以下のサイトで楽天証券・SBIの口座開設の方法が書かれているので参考にしてください。

楽天証券の口座開設のやり方は?手順・流れを画像付きで解説 | ZUU online
楽天証券で口座開設するまでの流れ・手順を画像付きでわかりやすく説明していきます。一番早く取引を始める方法は、eKYCを利用したスマホでの申し込みです。

 

SBI証券で口座開設する流れを解説 手続きや必要書類をステップ別で紹介 | wealth map
取引口座を開設するためにはどのような手順を行い、どのような書類が必要なのだろうか。今回は、ネット証券で人気のSBI証券で口座を開設するための手続きについて紹介する。

ちなみに各証券会社の取引手数料一覧は以下のようになります。

取引手数料一覧表

   

  1約定 取引手数料 1日定額制
各証券会社 10万円 20万円 50万円 100万円 50万円 100万円 200万円
SBI証券 99円 115円 275円 535円 0円 0円 880円
(100万円ごとに440円)
楽天証券 99円 115円 275円 535円 0円 0円 1100円
(100万円ごとに1100円)
岡三オンライン証券 108円 220円 385円 660円 0円 0円 2200円
(100万円ごとに1100円)
auカブコム証券 99円 115円 275円 535円 0円 0円 2200円
(100万円ごとに1100円)
松井証券 - - - - 0円 1100円 2200円
(100万円ごとに1100円)
SBIネオトレード証券
(旧ライブスター証券)
88円 100円 198円 374円 0円 0円 1100円
GMOクリック証券
(旧ライブスター証券)
90円 100円 260円 460円 0円 0円 1238円
マネックス証券
(旧ライブスター証券)
110円 198円 495円 1100円 550円 559円 2750円
SMBC証券
(旧ライブスター証券)
137円 198円 440円 880円 - - -
野村證券
(旧ライブスター証券)
152円 330円 524円 1048円 - - -

 

まとめ

今回はネット証券の歴史とメリット、おすすめのネット証券についてまとめました。

 

証券口座の開設はどの会社も無料ででき、口座を持っていることにより手数料はかかりませんので興味があれば気軽に口座開設してOKです。

 

 

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