このコーナーはクラッシック音楽ができた背景や作者について解説します。
この記事を読むと以下の役に立ちます。
・クラシックについて豆知識を覚えられる
・周りからクラシックについて知っているんだなと思ってもらえる
・音楽を知っているだけでなく、作品の背景や作者の小話も話すことができ、ほんの少し人生が豊かになる
こういった音楽作品について学ぶことをアナリーゼと呼びます。
この記事では作品:シチリアーノについて解説します。
作品の解説
G.U.フォーレ シチリアーノ
シチリアーノはルネサンス音楽末期から初期バロック音楽に遡る舞曲の一つで、オペラやアリアにも応用されています。
ゆるやかな8分の6拍子か8分の12拍子で作曲され、ためらいがちに揺れ動く曲想と付点リズムが特徴的で、通常は短調をとります。
近代フランスの作曲家フォーレが、チェロとピアノのために作りましたが、むしろフルート用に編曲されたものが親しまれています。
シチリアーノとは「シシリー島風の」という意味ですが、民族舞曲的な色彩をおさえて、どこかしら牧歌的で抒情的仕上がりをみせる秀逸な作品です。
19世紀の間、シチリアーノで有名な曲はほとんど産まれませんでしたが、フォーレによってチェロとピアノのための《シシリエンヌ ト短調》が作曲されました。
これは後にフォーレの弟子のケックランによりオーケストラ用に編曲され、劇の付随音楽として挿入され、いっそう広く知られるようになりました。
物悲しい雰囲気があるために秋や冬をイメージして使われることが多く、現代でもドラマやCM、アニメにも使われています。
難易度
楽譜
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