F.F.ショパン 英雄のポロネーズ アナリーゼ(楽音分析)

音楽解説

このコーナーはクラッシック音楽ができた背景や作者について解説します。

この記事を読むと以下の役に立ちます。

・クラシックについて豆知識を覚えられる

・周りからクラシックについて知っているんだなと思ってもらえる

・音楽を知っているだけでなく、作品の背景や作者の小話も話すことができ、ほんの少し人生が豊かになる

こういった音楽作品について学ぶことをアナリーゼと呼びます。

 

この記事では音楽作品:英雄のポロネーズについて解説します。

 

作品の解説

 

フレデリック・フランソワ・ショパン  英雄のポロネーズ


この曲は30代のショパンの代表作です。


作曲家ショパンのはじまりはポロネーズです。


ポロネーズはポーランドで生まれた民族舞曲の名前で、古くからヨーロッパで親しまれていました。強い拍から始まる3拍子の勇ましいリズムが特徴です。


1810年にポーランドで生まれたフレデリック・ショパンは、音楽家の両親とともに、音楽あふれる家庭で育ちました。


4歳でピアノを弾き始め、みるみる上達していくのを見て、父は6歳になったときにチェコ生まれのジヴニー先生に指導を依頼します。


ジヴニー先生の指導のもとショパンは何時間もピアノの前で過ごしていたそうです。


7歳のとき、ショパンは初めてピアノの曲を作曲します。ポーランドの村人たちの踊りの音楽「ポロネーズ」です。


三拍子のリズムを踏みならして踊るポロネーズは、幼いころからよく耳にしていたものでした。

 
ショパンは、思いついたメロディーを自由に弾く即興演奏が得意でしたが、まだ楽譜の書き方がわからず、ジヴニー先生がそれを五線譜に書き取ってくれました。

 
そして11歳になったとき、ショパンはジヴニー先生の誕生日のお祝いに、作曲した「ポロネーズ」をプレゼントしました。

 
それはショパンが自分で五線譜に書いた、美しい楽譜でした。

 
「ありがとう、フレデリック もう、わしがきみに教えることは何もない。」と先生は感激しました。

 
次の年、ジヴニー先生は、ショパンの先生としての役目を終えました。

 

その後もショパンはポロネーズを作成しました。
 

そして30代のショパンの代表作である「英雄のポロネーズ」が誕生しました。
 

ショパンはポロネーズを生涯にわたって作曲し続け、ポロネーズ第6番「英雄」はその中でも有名です。
 

ポロネーズ第6番は男らしく勇ましい魅力を持つことから「英雄」というニックネームで呼ばれています。
 

まさにヒーローが登場するような出だし、中間部で左手がオクターブで同じ伴奏型を繰り返すところはピアニストにとってもっとも難しいテクニックが要求され、同時に英雄という名を冠するのにふさわしい作品です。

 

難易度

 

楽譜

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F.F.ショパン エオリアンハープ アナリーゼ(楽音分析)
この曲はショパンのエチュード集の一つで、分散和音に乗って浮かび上がってくるメロディーが印象的な楽曲です。 「羊飼いの少年」『牧童の笛」とも呼ばれていますが、有名なのは「エオリアン・ハープ」という愛称です。 エオリアンハープという愛称は、この曲に感動した作曲家のシューマンが名付けたと言われています。 風をうけてひとりでに鳴る、ギリシャ神話に登場する不思議な竪琴です。 楽曲全体を通じて奏でられる分散和音の音色が、自然に吹く風によって音を出す弦楽器の一種であるエオリアン・ハープを連想させることから名づけられています。 両手で分散和音を弾きながら、その上にメロディーが生まれていくのですが、このエチュードは分散和音のための練習曲という奏法のテクニックを習得するためだけではなく、崇高な音楽性も要求される高度な曲です。 ショパンがパリでピアノ教師として弟子にこの曲を教えた際、「牧童が、近づいてくる暴風雨を避けて洞窟に避難している。遠くで風や雨が吹きずさんでいるが、牧童は静かに笛を取って美しい旋律を吹いている。そういうところを思い浮かべて引いて見なさい。」と教えたそうです。 練習曲には収まらない情緒や芸術性を備えていることで、練習曲集はレッスン用のみでなく、演目にも用いられたと言われています。

 

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