F.J.ハイドン 交響曲 第94番 ト長調  驚愕 アナリーゼ(楽音分析)

音楽解説

このコーナーはクラッシック音楽ができた背景や作者について解説します。

この記事を読むと以下の役に立ちます。

・クラシックについて豆知識を覚えられる

・周りからクラシックについて知っているんだなと思ってもらえる

・音楽を知っているだけでなく、作品の背景や作者の小話も話すことができ、ほんの少し人生が豊かになる

こういった音楽作品について学ぶことをアナリーゼと呼びます。

 

この記事では音楽作品:F.J.ハイドン 交響曲 第94番 ト長調 驚愕について解説します。

 

作品の解説

 

F.J.ハイドン 交響曲 第94番 ト長調  驚愕
 

ハイドンが生涯の大半仕えてきたエステルハージ侯の死去に伴って、候家を去ることになってから、経験したロンドン旅行の1回目の滞在期間中にあたる、1791年に作曲した作品です。

 

この楽曲に付与されている『驚愕』という愛称は、第2楽章冒頭の主題が最弱音にて2度繰り返し演奏された後にティンパニを伴った全奏者で不意打ちを食らわせるが如くに、強く演奏するところから名付けられたものです。
 

作曲者自身が命名したのでは無く、初演から間もなくして初演地の地元・ロンドンで発行された新聞紙上に掲載されたことで有名になりました。

 

こうした作曲の仕方を採った背景として、ハイドン自身が1度目のロンドン滞在中に目の当たりにした聴衆のマナーの悪さが原因でした。
 

当時、聴衆の中に居眠りをする者が少なからず存在していました。
 

このことに癪に障る思いを抱いていたハイドンは、持ち前のユーモアさなどを活かし、この楽曲を使って聴衆をたたき起こそうと行動を起こしました。
 

実際の演奏の場では、第2楽章の強奏箇所のところでハイドンはティンパニ奏者に対し力一杯叩くよう指示しました。
 

ハイドンの狙い通りに聴衆がビックリして飛び上がったという話も有名です。

  

 

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