この記事は
・債権ついて知りたい
・債権と株との違いってなに?
・おすすめの債券投資の方法が知りたい
という方に向けて解説しています。
姉さん、株については前にそこそこ教えてもらったけど、
債券についても知りたいわ。
そうね、じゃあ今回は債券の基礎からおすすめの債券投資方法ついて解説するわ。
債券とは?
債券は、国や企業が、投資家から資金を借り入れるために発行する借金の手形だと思って下さい。
債券は株式と同じように持っていることで毎年利息をもらうことができます。
但し企業が倒産したり、国が破綻するなど、発行元がなくなってしまうと、利息をもらうことができず、購入した元本も返してもらうことができなくなるので注意が必要です。
株式との違いは?
債券が株式と大きく違うのは、倒産しなければ景気が悪くなっても利息をもらうことができ、満期になれば元本も戻ってきます。
景気が悪くなると、金額が下がる株式と違い債券は倒産しなければ利息を加えた額がもらえるので、株式に比べるリスクが少ない資産です。
下の図を見てみましょう。
左側がNYダウとS&P500の推移、右側が債券ファンドの推移です。
経済に大きな影響を及ぼしたリーマンショック時には、株式の指数である左側は半値になっているのに対し、債券を軸にした右側は1割程度しか下がっていません。
「株式なんて危ないから債券の方がいいよ」という意見もあり、特にリーマンショックなど、不景気の時ほどリスクが低い資産として債権の人気が高くなります。
どれに投資すればいいの?
債券について大体わかったわ、それで結局どれに投資すればいいの?
そうね、じゃあ有名な債券ETFを3つ挙げるわ。
ETFってなんだったっけ?忘れちゃったわ、テヘッ☆
簡単に言うと投資信託の一つだわ、詳しくは以前の記事で解説しているから参考にしてね。
AGG
債券のおすすめナンバーワンはAGGです。
正式名称はiシェアーズ コア米国総合債券ETFです。略してAGGと呼ばれています。
こちらは世界最大の資産運用会社BLACKROCK社が運用しており、運用総額は8兆円以上とアメリカでは人気が高い債券ETFです。
下のグラフはAGGに投資し、配当金を再投資した際の値動きをグラフにしたものです。
過去約20年間の推移をみると年間で約3.9%の利回りを出しています。
但し、再投資などを考えない場合、投資額の約2%~3%が配当金となります。
株式も単体で投資するより、分散して投資することでリスク低くなります。
安定度の高い債券を分散投資するのであれば、さらにリスクが低くなることは明らかです。
また、米大手債券の格付けを行うので有名なMoody'sの格付けによると、AGGの約7割は格付けAAAの債権を購入しています。
格付けAAAの債券は1990年からデフォルト(倒産などにより債務不履行)したものはありません。
また、手数料にあたる経費率は0.03%と非常に低くなっています。
AGGの投資先は政府系の債券など信用度が高い優良な債券に分散投資しているわ。
優良な債券ばかりだから、株式よりも安定した資産を持っておきたいならこれがおすすめよ。
配当金の利回りが2~3%なのもいいわね。
LQD
次におすすめしたいのはLQDです。
こちらも世界最大の資産運用会社BLACKROCK社が運用しており、運用総額は約4兆円とこちらも有名な債券ETFです。
正式名称はiシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETFです。
簡単に説明するとAGGより格付けは低いけれど、投資適格な格付けBBB以上の債券2000種類以上に投資しているファンドです。
格付けが低くなれば、その分リスクも高くなりますが、利息も多く貰うことができます。
ちなみに格付けBBBでもデフォルト(倒産)の割合は0.72%と100社の中で1社以下の確率です。
また下の図は左側がNYダウとS&P500の推移、右側がLQDの推移です。
こちらもLQDはリーマンショック時にも20%以下しか下落していません。
またLQDに投資し、分配金を再投資した場合、以下のグラフの結果となります。
約20年で投資額の2.5倍となっており、年間約5%の利回りがあります。
再投資などを考えない場合、投資額の約3%~4%が配当金です。
経費率も0.14%と優秀です。
AGGほど優良な債券に投資していないけど、
優良な債券で利回りもその分大きくなるってことね。
そのとおりね。
投資先は投資適格な債券だからこっちもおすすめできるわ。
HYG
最後にHYGについて紹介します。
こちらも世界最大の資産運用会社BLACKROCK社が運用しており、運用総額は約1.6兆円とこちらも有名な債券ETFです。
正式名称はiシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETFです。
こちらはハイ・イールド債と呼ばれる、利回りが高く信用格付が低い投資不適格な債券1300種類以上に投資しています。
下の図は左側がNYダウとS&P500の推移、右側がLQDの推移です。
リーマンショック時の推移をみると40%下落していることが分かります。
債券にも関わらず株と同じように景気の影響を受けています。
しかし、平均利回り6.2%、配当利回り4.3%と高配当株式と同じくらいの利回りを期待することができます。
経費率は0.48%と紹介した他の債券ファンドと比べると高めになっています。
HYGは利回りはいいけど危険な債券が多いから、安全性も求めたいならおすすはしないわ。
なるほど、債券っていってもいろいろな物があるのね。
まとめ
債券は株式と同じように持っていることで毎年利息をもらえます。
また倒産しなければ不景気になっても利息がしっかりともらえるので、株式よりも安定した資産です。
債券で有名なETFとしてAGG、LQD、HYGがあり、格付けが高いものほど安全で利回りが低く、格付けが低いものは危険で利回りが高くなっています。
なるほど、債券について少しわかったわ。
ありがと、姉さん。
金融の事なら任せて!
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